Replicant・Lover's-L No.6
ジンがユイに向かって、人差し指を立てた。

「ユイ、もうひとつ頼みがある」

「何でしょう?」

「俺の持っている情報で、キミにも念の為持っていてもらいたいものがある。いいだろうか?」

「構わないと思います」

ユイが自分の耳に手を添えると、ジンがしゃがみ込むようにしてユイの耳に唇を寄せ、さっきとは逆の処理をはじめる。

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