ライン〜その一歩〜
「守ったれへんくて、ごめん」
「うん…次されたら、ちゃんと言うから…」
佑矢はあたしの頭を優しくなでてくれた。
佑矢のぬくもり、気持ちいい。
もう、たぶん好きなんてありえない。
絶対、大好き。
佑矢じゃないと、うちはだめなんだ。
あと、一歩なんだけどなあ…
咲が3階のトイレから出て、すぐ探してくれてたみたい。
「心配したよ!!!
うちも1階のトイレに行っとけばよかった…」
「ごめん!!
でも、佑矢が助けてくれたから大丈夫だよ??」
「よかったね?!
ちゃんと見つけてくれて。」
「うん!!」
久しぶりに笑顔ができた。