討竜の剣
夕方まで酒場や街の広場、別の街や集落にまで足を運んで、幾つかは情報を手に入れた。

甲竜が砂漠地帯でよく目撃されているとか。

再生竜がここ数十年誰にも仕留められていないとか。

牙竜が二足歩行の敏捷な竜種だとか。

休火山の辺りででかい竜種の目撃情報があったとか。

全て噂話の域を出ない話だったが、それでも数少ない竜種の情報だ。

全て忘れないように書き留めておく。

「一旦酒場にでも戻って情報を整理するか…」

街の大通りを歩いていた時だった。

「アキラ」

俺は呼び止められる。

それは顔見知りの男だった。

ナハトと会った日に俺が依頼を受けた、森林に出没するという獰猛な魔物の討伐。

その依頼主でもあった。

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