討竜の剣
「竜種狩りで忙しいのはわかるけど…いつになったらこっちの依頼を果たしてくれるんだい?」

「ああ…すまない」

そう言えば竜種討伐にかまけてすっかり忘れていた。

依頼の大きい小さいにかかわらず、仕事はキッチリとこなさなければならない。

狩猟者としての鉄則だった。

「悪かったよ。じゃあ明日にでも優先的に討伐に向かう」

「もう…頼むよ。僕も困っているんだから…」

男は眉を潜めた。

「旅行者や行商が被害に遭っているんだ…早く討伐してくれないとおちおち外にも出られやしない…あんな鋭い牙を持つ恐ろしげな魔物、初めてだよ」

「……」

男のその言葉が気にかかる。

鋭い牙を持つ恐ろしげな魔物…。

「少し…その魔物の特徴を聞かせてくれないか?」

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