討竜の剣
「え…?」

男はキョトンとした。

「ああ…鋸みたいな牙がずらりと並んでて…二足歩行で素早いんだ…全身は茶色い鱗に覆われている…とにかくデカイ魔物だったよ…」

「……」

二足歩行で素早い…。

俺の聞いた、牙竜の情報と符合する。

そう言えば牙竜だけその生息地がはっきりせず、ファイアル地域広域をさ迷う習性を持っているのではないかと話している者もいたが…まさか。

森林で目撃されている獰猛な魔物というのが、牙竜なのか?

だとしたら灯台下暗しだ。

こんな近くに探し求めていた竜種が存在していただなんて!

「ありがとう!」

俺は思わず男に握手を求める。

「あんたのお陰で、また素材が手に入るかもしれない!」

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