討竜の剣
ナハトが鍛冶場を出てきたのは翌日の日も高く昇った頃だった。
全身に玉のような汗を浮かべ、疲労した表情で姿を現したナハト。
その手には、彼女の背丈ほどの刀身を持つ片刃の剣が握られている。
「ナハト…それが…」
顔さえ映り込むほど磨き上げられ、鍛え上げられたその美しい美術品のような剣に、俺は魅入られる。
勿論ただの観賞用ではない。
あの刃竜の角を加工し、世界一の業を持つドーラの民であるナハトによって鍛えられた剣だ。
名剣と呼んでも差し支えはないだろう。
「…仮の柄と鍔を取り付けておいた…すぐにでも…使える…」
そこまで言って、彼女は足をもつれさせる。
「ナハト!」
俺は慌てて彼女の体を支えた。
無理もない。
丸一日以上鍛冶場に閉じこもり、食事も睡眠もとらずに剣を鍛え続けていたのだ。
体力を消耗するのも当然だ。
「武具屋の店主から…聞いた…牙竜の所在が…」
「今はいい」
俺はナハトに肩を貸したまま、宿の方角へと歩き出す。
休息と栄養補給。
それがナハトにとって今必要な事だった。
全身に玉のような汗を浮かべ、疲労した表情で姿を現したナハト。
その手には、彼女の背丈ほどの刀身を持つ片刃の剣が握られている。
「ナハト…それが…」
顔さえ映り込むほど磨き上げられ、鍛え上げられたその美しい美術品のような剣に、俺は魅入られる。
勿論ただの観賞用ではない。
あの刃竜の角を加工し、世界一の業を持つドーラの民であるナハトによって鍛えられた剣だ。
名剣と呼んでも差し支えはないだろう。
「…仮の柄と鍔を取り付けておいた…すぐにでも…使える…」
そこまで言って、彼女は足をもつれさせる。
「ナハト!」
俺は慌てて彼女の体を支えた。
無理もない。
丸一日以上鍛冶場に閉じこもり、食事も睡眠もとらずに剣を鍛え続けていたのだ。
体力を消耗するのも当然だ。
「武具屋の店主から…聞いた…牙竜の所在が…」
「今はいい」
俺はナハトに肩を貸したまま、宿の方角へと歩き出す。
休息と栄養補給。
それがナハトにとって今必要な事だった。