討竜の剣
早く使ってみたい。

この剣がどれ程の威力を誇るのか。

竜種相手にどれだけの効果を発揮するのか。

やがては完成した剣で、汚竜と戦わなければならない。

その為にも、この剣に少しでも早く馴染んでおく必要があった。

「私も体力は回復した…」

ナハトがベッドから降りる。

「牙竜の討伐に向かう…」

「ああ」

剣を鞘に納め、俺も頷いた。

二体目の竜種討伐。

話によると相当に凶暴な竜だと聞く。

それでも刃竜との一戦で、少しは竜種との戦闘経験は積んだつもりだ。

今度こそ、竜種を前にして竦み上がるという無様のないように。

火の民ファイアルの戦士として、恥じぬ戦いをするように。

俺は気持ちも新たに、部屋を出て行った。

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