討竜の剣
夕刻。

剣の加工を済ませたナハトと街の広場で落ち合う。

「これ…」

ナハトが差し出したのは、峰の部分に鋸状の刃が取り付けられた大剣。

もちろん、牙竜の牙を取り付けたものだ。

通常戦闘では刃を、強固な甲羅を持つ相手には峰の刃を使う。

そうする事で効率的にダメージを与える事ができる。

明らかに対甲殻系の魔物を意識した加工だ。

つまり次に討伐する竜種は。

「甲竜を仕留めに行く…」

ナハトは無表情で呟いた。

「そうだろうと思っていた」

俺はナハトから受け取った剣を背中の鞘に納めながら言う。

俺もそのつもりで、砂避けの外套や飲料水などを購入しておいた。

すぐにでも出発する事ができるが。

「火の民らしい考え方…でも魔物の活発化する夜の移動は危険…」

ナハトがそんな事を言うので、出発は明朝に決定した。

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