討竜の剣
俺は背中の剣を抜き、自動二輪のシートに立つ。

「ナハト、このまま突っ走れ!」

「わかった…!」

ナハトもアクセルを開ける。

全速力で甲竜に突進する自動二輪。

激突する寸前に。

「はぁあああっ!!」

俺はシートから跳躍、渾身の力を込めて甲竜に斬りかかった!

ギィィィンッ!

金属がぶつかり合うような甲高い激突音。

その隙にナハトの自動二輪は甲竜の脇を駆け抜けていく。

そして俺は。

「くっ…うぅ…!」

両手の痺れに、顔を歪めていた。

刃竜の角を加工して造った、牙竜の首をも落とす強力な剣。

その剣を以ってしても、甲竜の甲殻には傷一つ付ける事ができない!

愕然とする俺の背後に。

「!」

風切り音と共に、丸太のような甲竜の尾が襲い掛かる!

尾の先端には、硬質化した瘤がある。

まるで棍棒のようだ。

あんなもので殴られたら、一撃で圧死してしまう!

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