討竜の剣
夜が明けて、俺達は街へと戻る。

今回持ち帰った素材によって、剣と防具が加工できる。

早速ナハトがいつものように武具屋に持ち込み、加工を始めた。

二人分の防具と剣だ。

流石に時間がかかる。

仕事を終えて彼女が武具屋から出てきたのは、すっかり日も沈んだ頃だった。

加工を終えた剣を、ナハトから受け取ってみる。

「…!」

その瞬間、以前までの剣との違いが、文字通り手に取るようにわかった。

甲竜の甲殻を削り出し、加工して造った鍔と柄。

握った瞬間に手に吸い付くかのような一体感があり、俺にとても馴染む。

振り下ろし、斬り上げ、横薙ぎ、刺突。

あらゆる剣技が、以前までより格段に繰り出しやすくなっていた。

まさか甲竜の素材を使っただけで、こうも違いが出るとは。

驚くべき変化だった。

< 96 / 159 >

この作品をシェア

pagetop