レオと私の14年

レオと私と脱走兵

『脱走兵』


それは

数多く

アナタに付けられた

あだ名の一つ


家族の誰かが

うっかり玄関のドアを閉め忘れると


アナタはよく、家から抜け出し

小さな冒険に出てたね


アナタが自由を求める気持ちは分からなくもないけれど


いくら車の通りのほとんどない、田舎でもね

万が一を考えたりしたし


もしも、迷子になってしまって、二度と帰って来なかったら…


そんなコトが頭をよぎると


家族みんな、心底不安になったんだよ


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