クライシス
マズイ。三宅は焦った。だが、ここでバレてしまう訳にはいかない。何とか稼がないと。
「すみません。その、ちょっとパスを書いた紙が、今持ってなくて……車に有るとーー」
『パスを書いた紙?』
向こうが不審に思う。
「あ、すみません!折り返し電話します!ちょっと急ぐんで!」
『おい、待てーー』
相手が何かを言っていたが構わずに電話を切った。
三宅は若い士官に笑いかけた。
「すみません、上司がテンパってまして……ハハ」
「は、はあ」
若い士官が曖昧に返事をする。
マズイな。時間が無い。
「あ、ちょっと先程の別のシステムの者が居る部屋に戻りたいんですが」
三宅がそう言うと士官は頷いた。

雄介は必死で探す。
そして、何十個目かのフォルダを開いた時に、目を見開いた。
これは……。雄介が中身を見る。この、塩基配列……間違いない。レッドスノウだ!
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