クライシス
「追え!逃がすな!」
上官が叫ぶ! 雄介と三宅はそのまま廊下を走る。
角を曲がると向こう側からサブマシンガンを持った警備の軍人が数人現れた。
「動くな!止まれ!」
軍人が叫ぶ。雄介は手に持っていたタブレットをブーメランの様に投げ付けた。軍人が、それに驚き思わずしゃがみ込んだ。その隙に二人は脇に有った階段を下りていく。
ウ~ウ~ウ~!館内にサイレンが鳴った。
あの、タブレット日本に持って帰って使おうと思ってたのに。雄介は思ったが、今はそれ所じゃ無い。とにかく逃げる。
ババッババババッバババ!後ろから工事現場で道路を削る様な音が響いた。軍人がサブマシンガンを撃ってきた。
耳の側を弾が掠めて行った。雄介の心臓が爆音を立てている。口から心臓が出てきそうな緊張感と、何故か高揚感がある。
階段を走り終えると長い廊下を走る。目の前に脇道が見えた。
パーン!パーン!後ろから銃を撃つ音が聞こえた。三宅が後ろから来る軍人を威嚇している様だ。
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