クライシス
―― 一月十日九時五十五分 大阪府大阪府警本部――
「それは本当なのか?」
 河野が電話口に向かって叫んだ。
『本当です!木下さんの死体がクローゼットから出てきました!』
 雄介が叫ぶ。
 河野はガク然とした。木下……。
『警備局長!ショックを受けてる暇はありません!早く、緊急配備をして下さい!』
 雄介の声に河野は我に帰る。
「……分かった。すぐにする」
『局長……』
 雄介が呟く。
「うん?」
『木下さんは、良い人でした……』
「ああ……」
 河野はそう言うと電話を切った。
 河野の拳が机を叩く。しかし、河野は泣き顔を見せずに緊急配備を掛けた。















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