クライシス
「失礼・・・」


木下は声をかけた。


男は木下を見た。


「二谷・・・課長代理は?」


木下の言葉に男は面倒臭そうに答える。


「アンタは?」


その言葉に木下はムッとした。


「私は本庁警備局の木下警視正だ。君は民間人にも、そんな口の聞き方をするのかね?」


木下の言葉に男は黙っている。


警視正は署長クラスの階級だ。普通の警官は一生かけても辿り着く者は少ない。


その言葉にビックリすると思いきや・・・


「で・・・?」


男は普通に言う。


木下が少し慌てると男は続けた。




「その警視正さんが・・・俺になんの用だ・・・?」




木下は目を見開いた。


「二谷・・・警部か・・・?」



木下の言葉に二谷は頷いた。




「だから何の用だよ?」




木下はア然とした・・・・




この男が・・・伝説のエージェント・・・??




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