クライシス
びっくりした二谷は言われた通り前を向く。


日本語・・・・?


二谷は色んな事が瞬時に駆け巡った。


何故・・・?


二谷の体から冷や汗が流れ始めた。


「安心しなさい・・・二谷巡査部長・・・我々は君の味方だ」


その言葉に二谷は思わず顔を男の方に向けそうに成った。


だが耐えて、ひたすら真っすぐ前を見る。


「君の目的は知っている・・・君の行動は我が国に害を与える為の行動をしていない事を」


男がそう言った。


二谷は黙っている。


「だが、君の行動を深読みする輩もこの国にはいる・・・世界は平和では無いからね」


男は喋り続けた。


「君は・・・日本に帰りなさい・・・」


男はそう言うと、懐から何かを取り出して二谷の手に置いた。


「そこに・・君の探している男の居場所を書いてある・・・それが有れば君の目的を達成出来る筈だ・・・」


二谷はその紙を見つめた。


「私は・・・『キジ』だ・・・・!」


「キジ・・・?」


二谷が聞き返す。


「君は日本に戻り・・・私からの連絡を待ちなさい・・・」


キジと名乗った男が、そう言った時に運転席に人が乗り込んで来た。


「君の獲物を・・・日本に送り届ける・・・」


それだけ言うとキジはドアを開けた。
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