私だけのスーパーマン
『そうですか。幼なじみに…』
どうしてだろう。
どうして私は泉さんにあの話をしたんだろう。
タカに告白された次の日のこと。
図書館へ行くと泉さんがやっぱり現れて。
泉さんの笑顔を見ていたらつい、タカに告白されたことを話してしまった。
『タカさんは…すごく、いい人ですね。
きっと…彼にはこれから素敵な出会いが待っていると思いますよ』
泉さんはニコッと笑う。
「そうですよね。タカだもん。
きっといい人と結ばれますよね」
泉さんはそうだなぁ…と呟きあごに手を当てる。
『彼を花に例えるならハイドランジア…ですね』
「ハイドランジア…?」