私だけのスーパーマン





紫の花

なんだろ、これ。


見たことのない花だ。



『それ、リンドウって言うんです』



「リンドウ?」


泉さんは頷く。


そして言う。



『花言葉は…あなたの悲しみに寄り添う』

泉さんは最後に微笑んだ。


私はお金を置いて走り出す。


やっぱり…このままじゃダメだ。


だって綾は…大切な友達だから。

このままじゃいけない。


途中、タクシーをひろい綾の家の住所を告げる。

明日…泉さんにお礼言わないとな。



綾…ごめん。

やっぱり私が悪かった。


言ってあげれば…よかったんだよね。


綾はもう、私のことなんてキライかな。

それでも…私はあなたのそばにいたい。


綾の悲しみに寄り添いたい。


迷惑でも…私は、そうしたいんだ。



だから綾。

待っててね






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