私だけのスーパーマン
『そういうことだったんだ。』
バーに来ると泉さんの口調は変わる。
もちろん、1人称も変わる。
『俺も最初はビックリしたんだ。
いっつもすみれさんと一緒にいる方が図書館にいらして…
なんだかすごいオーラが漂ってて。
何事かと思ったんですけど、まさかそんなことに…』
泉さんは頷きながら呟く。
『で、ケンカしちゃったんだ?』
グラスを見つめ、頷く。
『でも、すみれさんは思ってなかったんでしょ?
可哀想とか、不幸な女、とか』
「もちろんですよ!
何言ってるんですかぁ!!」
泉さんの言葉に私は過激な反応。
だって、本当に思ってなかったんだ。
『じゃあ、すみれさんにこの花…あげますよ』
泉さんは後ろにあった花瓶から1輪の花を取り、私に渡す。