スカーレットの雪
「お待たせ」
しばらくして、奏ちゃんが職員室から帰ってきた。あたしはいつもの笑顔で迎える。
「返してもらえた?」
「うん。見つからないと思ったんだけどなぁ」
苦笑いしながら、靴を下駄箱から出す。
「どうする?あの店行く?」
「奏ちゃん」
今日の予定はプレゼント選びだった。でも。
「今日…やっぱり、帰らない?」
「え?」
「あのね、えっと…見たいドラマの再放送があって。すっかり忘れてたんだ。だから…プレゼントは、明日のデートの時に選ばない?」
なるべく不自然にならないように、あたしは奏ちゃんを見上げた。奏ちゃんは少しだけ不思議そうな顔をしたが、すぐに笑顔で「そっか、うん、いいよ」と言ってくれた。
「じゃあ、早く帰ろっか」
「うんっ、早く帰ろっ!」
あたしは安心して奏ちゃんの手を握る。
大丈夫、家にさえ帰れば、あの事故は起こらない。
普段塾に行く時奏ちゃんはあの道を通らないし、第一あそこであたしと別れなければ、道路を渡ることもなかった。
絶対に起こらない。あの悪夢は、悪夢のままできっと終わる。
しばらくして、奏ちゃんが職員室から帰ってきた。あたしはいつもの笑顔で迎える。
「返してもらえた?」
「うん。見つからないと思ったんだけどなぁ」
苦笑いしながら、靴を下駄箱から出す。
「どうする?あの店行く?」
「奏ちゃん」
今日の予定はプレゼント選びだった。でも。
「今日…やっぱり、帰らない?」
「え?」
「あのね、えっと…見たいドラマの再放送があって。すっかり忘れてたんだ。だから…プレゼントは、明日のデートの時に選ばない?」
なるべく不自然にならないように、あたしは奏ちゃんを見上げた。奏ちゃんは少しだけ不思議そうな顔をしたが、すぐに笑顔で「そっか、うん、いいよ」と言ってくれた。
「じゃあ、早く帰ろっか」
「うんっ、早く帰ろっ!」
あたしは安心して奏ちゃんの手を握る。
大丈夫、家にさえ帰れば、あの事故は起こらない。
普段塾に行く時奏ちゃんはあの道を通らないし、第一あそこであたしと別れなければ、道路を渡ることもなかった。
絶対に起こらない。あの悪夢は、悪夢のままできっと終わる。