かけがえのない唄
6
思ってもみなかったことだった
──第6話
「妃菜のバカっ!」
大学につくと、突然言われた言葉。
「ちょっと待って、圭織、どうしたの?」
言ってきたのは、親友の圭織だった。
横を通る人たちはみんな振り返り、何事だ、という感じで見てくる。
何事だ、と聞きたいのはあたしだ。
「妃菜は、あたしをバカにしてたの?!」
ヒステリック的な圭織は初めて見た。
「………は?」
もう、何が何だかさっぱり分からない。
圭織をバカにしたつもりはないし、こんな事いわれる心当たりも勿論ない。
「ちょっと、場所変えよ」
あー講義サボらなきゃいけないなぁ、と思いつつここだったら目立つし、仕方かなくまだ喚いている圭織の腕を引っ張ってあたしは家には連れていけないから、個室であるカラオケへと向かった。
二人だけで話したかったから。
その間中、圭織は
「妃菜はあたしをバカにしてんの?」
とずっと言っていて、あたしは頭を悩ませていた。
この理由なんて、思いつきもしなかった。
──第6話
「妃菜のバカっ!」
大学につくと、突然言われた言葉。
「ちょっと待って、圭織、どうしたの?」
言ってきたのは、親友の圭織だった。
横を通る人たちはみんな振り返り、何事だ、という感じで見てくる。
何事だ、と聞きたいのはあたしだ。
「妃菜は、あたしをバカにしてたの?!」
ヒステリック的な圭織は初めて見た。
「………は?」
もう、何が何だかさっぱり分からない。
圭織をバカにしたつもりはないし、こんな事いわれる心当たりも勿論ない。
「ちょっと、場所変えよ」
あー講義サボらなきゃいけないなぁ、と思いつつここだったら目立つし、仕方かなくまだ喚いている圭織の腕を引っ張ってあたしは家には連れていけないから、個室であるカラオケへと向かった。
二人だけで話したかったから。
その間中、圭織は
「妃菜はあたしをバカにしてんの?」
とずっと言っていて、あたしは頭を悩ませていた。
この理由なんて、思いつきもしなかった。