テクノケイション
刻むアップテンポと鼓動のフュージョン。重低音の跳躍。


未知にも関わらず進む足。まるでデジャ・ヴだ。


黒尽くめの奴がコンピューターグラフィックスな動きで彼女を狙う。とっさに庇い、対峙、戦闘。


出鱈目な世界で動く身体は俊敏でアクロバティック。意志を持たずとも滑らかに流れた。


身体が分身し、見知らぬ格闘技で秘孔を突き、倒れた黒尽くめ。


「こっちよ」


彼女の手招きに、なすがまま身を任せた。

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