青春の蒼いカケラ
なおとはテレビもつまらなかったので、友達になった、うやまから借りたCDウオークマンで音楽をきいていた。夏になるとみんな、クーラーを切ってしまう、窓も閉めてしまう。暑くて寝られなかった。それで、ひぐちさんと、トイレに行き、よく、水浴びをした。爽快な気分になった。
「今日もやるか」ひぐちさんが言った。
「やりますか」
水浴びをしてると、すどうがトイレに来た。
「はねるじゃないかつめたいな、このやろう」
 ひぐちさんが怒りだした一派殴った、よけられた、すどうさんが、一発ひぐちさんの顔面に、一発いれた。ぶったおれた。そこえ、看護士の巡回がきた。なおとはお咎めなしだったが、二人保護室へいれられた。

入院六ヶ月過ぎたのでアパートは、引き払われてしまった。衣類だけ持ってきた。入院して一年目の事である。退院が決まった。アパートは、ケースワカーと一緒にさがすとのことだった。色々探したが、なかなか良いところがなかった。ケースワーカーは、わちという美人の女性だった。
「わちさん総武線周辺はあきらめましょうよ」なおとが言った。
「じゃどこにする」
「石神井公園」
「なんで」
「環境もいいし」
「わかったじゃそうしよう」
二人は石神井公園へと出かけた。一件目の不動産屋で、決まった。なおとは喜んだ。わちさんも喜んでくれた。小春日和の日だった
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