青春の蒼いカケラ
これで福祉とも切れた・おおぴらに競馬ができる。なおとはうきうきしてきた。パソコンで馬券が買えるSPT4も契約積みだ。IPATにも、入会してた。さっそく、セブンイレブンに、五十万円入れてきた。あとはインターネットするだけだ。今日は船橋競馬だった。
「どうも、ゲンが悪いな」
「今日はやめとくか」
なおとは仕事の終わった後のトゥインクルレースをしたかったのだ。なおとは九時五分前に出勤した。ひろこはもう来ていた。新しく新入社員が入るらしい、営業のひろしも来てた。三十分ぐらいしてからはるおちゃんと新入社員が来た。女性の三十半ばぐらいの人だった。
「ようこといいます、宜しくお願いします」
簡単な挨拶をしたデスクは隣だった。隣に据わりだしてから話し始めた。どうやらキャリアはあるらしい。CADの事も詳しく知っていた。お茶くみもやるらしい。
「井上さん何のみます」
「コーヒーブラックで」
「は~い」
皆のお茶を配り始めた。なおとは、はるおちゃんによばれた。
「こんどからなおとは競馬専門でやったくれ」
「はあ?」
「ようこに、引継ぎを頼む」
「どうしたらいいんですか?」
「競馬新聞でも見てろ」
なんだかおかしな展開になってきた。おもに、中央競馬らしい。こりゃ大変だ。いよいよ本腰を上げてきたか。なおとの競馬対策はもう出来上がっていた。あとは、実践あるのみ。会社のパソコンを使ってデーターを集めだした。なおとの馬券の買い方は。新聞の印じゃなくて人気オッズで決める。締め切り五分前ぐらいだ。前売りは買わない。走行データーを集めてたら五時をまわってた。はるおちゃんは。競馬の会員制の情報を売る仕事をしたいらしい。でもデーターがまだ。できあがってない。苦戦苦闘しながら始めるものだった。なおとはデーター集め、はるおちゃんは宣伝だった。最初はぽつりぽつり集まりだした。これで成功するとはおもは無かったが。後ははるおちゃんに任せた。なおとは、会社で、図面を書いたりしながら、平凡な生活を、送って行くのであった。月は欠けてて。星が煌々と光ってた。春も終わろうとしてた。
< 35 / 65 >

この作品をシェア

pagetop