青春の蒼いカケラ
翌朝親方に挨拶した。北野といった。食事を済ませ七人乗せて現場へと向かった。途中コンビニに寄った。なおとは缶コーヒーを三本買った現場にはなな時半についた。八時から仕事だ。天気は良かった。なおとは、前も少しやった事があるので、仕事の飲み込みははやかった。十時の一服が来た。なおとは缶コーヒーを飲んだ。親方が用意したものだった。最初は足場板や縦軸など運ばされていたが、慣れてくるとともに、職人にまわされた。昼は版場から用意した弁当だった。美味しかった。皆昼寝しだした。なおともまねをした。一時になり仕事が始まった。パイプをラジットで組み立てるしごとだ。ステージを作る仕事だ。順調にはかどった。三時十分前に親方に呼ばれた。ジュースを買ってこいとの事だ。千円札を持たされて買いに行った。そして三時の一服。
「どうだ、井上慣れたか」親方が言った
「はあ、まあ」
「こつはつかんだようだな」
「はあ、まあ」
「頑張りや」
 今日は一服の後片付けて帰るとのことだった。版場には五時に帰ってきた。一番風呂を浴びた。洗濯もした。
「どうだったなおちゃん」かっちゃんが入ってきた。
「楽だったよ」
「当分今の現場でいいか」
「うん」
「明日はおやかたと二人りだ」
「なんで」
「ネット張りだと、どうも親方に気に入られたみたいだぞ」
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