【長編】私の道
はじまり


私の名前は、笹野 未來(ささの みらい)。


幸か不幸かは、自分で決めるし、他人に指図される覚えはない。


ある意味強い意志を持ってる。


けど....



私は、世の中を悲観的に見ている。


未来なんて必要なくて、今を生きたい。


今を生きるための勉強は苦じゃない。


私は、人生をやり直すんだ。


私の住んでいる町は、北海道のとある田舎。


子供が数名しかいない。


幸いに私と近い年齢の子はいない。


後は、おじいちゃんおばあちゃん。


私は、ここを捨ててやり直す。


私は、母の実家である笹野家でお世話になっている。


私の父と母は、私が小学生にあがる前に交通事故で亡くなった。


私は、その時の記憶はあまりない。


父と母が亡くなり問題になったのは、私の引き取り先だ。


両家とも一人っ子で孫の私が唯一の存在。


私は、そんな事は何も知らなかった。


だから、私は、素直に母方の祖父母がいいと言った。


懐いていたから。


父と母がいない寂しさは、母方の祖父母が近くにいると安心できた。


それは、子供ながらにして、父方の祖父母を傷つけ悲しませただろう。


だからかはわからないけど、父方の祖父母は、諦めたのだ。


子供は、なんて残酷だろう。


素直な感情が時には人を傷つける。


そんな事がわからない子供。


父方の祖父母は、諦め悪さに私が物心のついたときにまた話し合いたいと申し出た。


母方の祖父母は、私の為になるならと了承した。




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