【長編】私の道



私は、父と母がいない環境で祖父母に育てられることを不思議に思わなかった。


世の中には、色々な家族の形があるから、受け入れていた。


そして、私はある決心をした。


それは、14歳の時。


私は、中学3年生で、その年の春に祖父が病死で亡くなってしまった。


祖母が後を追うように冬に亡くなってしまった。


何という呆気なさ。


心の中に冷たい風が突き刺した。


私は、近所の人に助けられて事を済ませた。


私は、遺産と住んでた家を売り渡したお金でここをでることを決めてたのだ。


祖父か祖母がいたら、そんな事は考えもしなかっただろう。


私の大事な育ての親。


私は、一切父方の祖父母には連絡を取らなかった。


唯一の身内だが、申し訳ない気がしたのと都合よく利用するのが私的に許せない。


それに、母方の祖父母の愛情が痛いほど伝わっていたから。


祖父母は、自分達の先が短いのを考えて、知り合いの弁護士に色々頼んでいたのだ。





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