ILLICIT LOVE〜恋するタイミング〜

そしてやって来た運命の日。


私達はやっぱり土曜日にお昼ご飯を食べに行った。




昼はランチを出してくれるダイニングバーに行くと、個室の部屋へ通された。




機会を逃せばいつ告白できるかわからないとあせっていた私は、


注文した皿が来るまでの間、


ふたりきりになったのを見計らって、自分の気持ちを彼にぶつけていた。




「あの…」


「ん?」


「唐突で申し訳ないんですけど…」


「…何?」


「私と…、付き合ってもらえませんか…?」




「え…?」




彼は驚いたように私を見た。




「カゲウラさんのこと…、初めて会ったときからずっと好きだったんです…。それで私…」




面と向かってする告白は、思った以上に難しかった。
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