ILLICIT LOVE〜恋するタイミング〜

「そんなの別によかったのに…」




ドアのカギを開け中に入ろうとすると、




「なんだよ…?人がせっかく親切に持って来てやったって言うのに」




トモシは私の後について玄関に上がり込んできた。




「…ちょっ、何…?!」




あんたとはもう付き合ってられないんだけどと思いつつ、




「あのさ…、今日は疲れてるから帰ってくれない?」




そう言うと、




「何だよ…、公演が終わったって言うのにまだダメなの…?」




トモシは花束を床にどさっと投げつけた。




「悪いけどホントに疲れてるんだ…。だから今日は勘弁して」




拾った花束を彼に返そうとすると、




「マユコォ」




トモシは私を抱きしめ、いきなりキスをしてきた。





「ちょっ…、やめてよ…!」




私はトモシから顔をそむけ、急いで奥に入ろうとした。




けど、


トモシは後ろから私のジャージを捲り上げ、両手で胸をつかんできた。
< 110 / 261 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop