ILLICIT LOVE〜恋するタイミング〜
「そんなの別によかったのに…」
ドアのカギを開け中に入ろうとすると、
「なんだよ…?人がせっかく親切に持って来てやったって言うのに」
トモシは私の後について玄関に上がり込んできた。
「…ちょっ、何…?!」
あんたとはもう付き合ってられないんだけどと思いつつ、
「あのさ…、今日は疲れてるから帰ってくれない?」
そう言うと、
「何だよ…、公演が終わったって言うのにまだダメなの…?」
トモシは花束を床にどさっと投げつけた。
「悪いけどホントに疲れてるんだ…。だから今日は勘弁して」
拾った花束を彼に返そうとすると、
「マユコォ」
トモシは私を抱きしめ、いきなりキスをしてきた。
「ちょっ…、やめてよ…!」
私はトモシから顔をそむけ、急いで奥に入ろうとした。
けど、
トモシは後ろから私のジャージを捲り上げ、両手で胸をつかんできた。