ILLICIT LOVE〜恋するタイミング〜
トモシの指が下半身に移動したとき。
私は更に考えていた。
旅行の件や嘘のことでトモシに傷つけられたのは確かだけど、
そんなの、
私がちょっと目をつぶればいいだけのことなのかな…。
…だって、
トモシはこうして会いに来てくれたし、
ウシオと違って、未だに私を求めてくれているし…。
…そう思ったとき、
私はトモシの方を向き直って、彼のベルトに手をかけていた。
トモシとの付き合いには疑問だらけだったけど、
ウシオとの恋にも未来がないと知らされた今、
こんなふうに誰かに求めてもらわなければ、
私の心はどうにかなりそうだった。