ターニングポイント
陶子は、おととしも去年もクリスマスにカードをくれた。


カードを受け取ったあと、俺も近況を綴った手紙を出した。


ギターを始めたこと、読んだ本の感想、ニュースを見て思ったことなど。


ちゃんと前に進んでいるってことを知らせたかった。


今はもう、あの時のような焦がれるような気持ちはないけれど、俺にとって陶子はたぶん一生特別な女性であり続けるだろう。


俺に初めてを教えてくれた女性(ひと)。


それまで無気力に過ごしていた俺を、彼女は変えてくれた。


世の中には、俺の知らない面白いことがたくさんあると教えてくれた。




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