暖めますか?【短編】

俺の想像を遥かに越えた先輩は、バレンタインの作戦を聞いてもないのに、語りだした。



キンコーンカンコーン…


始業を告げるチャイムが鳴り、食堂から皆がそれぞれの現場に戻る。
俺も返却口に食器を返し、先に食堂を出た先輩の後を追う。



先輩が話してくれた作戦はこうだった…。
“敢えて、フラれたレストランで告白する事によって、相手は運命を感じるものなんだよ”
…だって。


そんな作戦より、どうやってレストランに誘うかって作戦の方が先じゃないか?と思ったが、言わなかった…。


また長々それについて話が始まるから。


ようやく先輩らしき後ろ姿が見えて来た。
スキップしてるから、先輩に間違いないが…。



この後ろ姿を見るのも今日までだな…先輩には悪いけど…


そう思いながら、午後の仕事に戻った。



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