暖めますか?【短編】
いよいよ待ちに待った、バレンタイン当日となった。
(先輩の)
先輩は朝から何やら落ち着かず、何度もトイレに行ったり、俺の机に来ては意味も無い事を言って去っていくの繰り返し。
…あんなに自信たっぷりだったのに、以外と緊張してんだなと、そんな先輩を見ると何だか笑えてくる。
そして………
キンコーンカンコーン…
昼休みのチャイムが鳴った。
鳴ると同時に、先輩が駆け足でこちらにやってくる。
「拓海くぅ〜ん!コンビニ行こ!」
「…ちょっとまだ仕事があるんで…。」
そう言いながら、凄い勢いで先輩の顔が俺に近付く…。
その勢いに圧倒されながらも、丁寧に断る。
「…仕事かぁ…じゃあしょうがないなぁ。拓海には俺がチョコを貰う瞬間を見てもらいたかったな〜。あんなに応援してもらったから…。」
…応援?
…してませんが…
むしろ駄目になれと願ってますが…………。