暖めますか?【短編】
行って参ります!と俺に敬礼してコンビニに向かう先輩。
行ってらっしゃいませ!と見送る俺。
その後ろ姿は負け戦にも関わらず、自信たっぷりで堂々としていた。
負け戦は俺の主観だけど…
もしかして、もしかしちゃうのかな……?
そんな変なドキドキ感が俺を包む。
それと同時に、知美ちゃんに対する自分の気持ちに改めて気付く。
まだ好きだということに…
どこか俺の中で、一目惚れを認めたくない自分が居て、クリスマスの日彼氏を見てどこかホッとした。
これで諦められると。
だけどフラれた現場を見た後、またホッとした自分が居た。
それでようやく気付いた。
好きなんだ…って。
俺、一目惚れしたんだって事に。
だけど自分が許せなかった面もあった…。
好きな人が、好きな人にフラれて泣いてる姿を見て…ホッとしたから…。
好きな人が泣いてる姿を、そういう目で見てしまったから…。