ハイスクールラブ
紘季はあの後も、学校では全く変った様子もなく、いつも通りだった。
真奈美を無視するでもなく、意識するでもなく、他の生徒と同じように扱った。
(しげちゃんに・・・どうやって相談したらいいのか・・・)
重田の連絡先がわからないので、『RAU』に行くしかなかった。しかし、紘季とあの場所で顔を合わせるのは躊躇われる。
やはり、店の前で隠れて待ち伏せするしかない。真奈美は学校の門を出て駅に向かって急いだ。
「かーのじょ!」
突然目の前に人影が現れ、真奈美は驚いてあとずさって転びそうになった。
重田だった。
「し、しげちゃん!?」
「あはー。驚かせちゃったねえ。ごめんごめん」
そう言って笑った。
「もー、転んでパンツ見えるとこだったじゃん」
「げーッ!それは残念!もっと驚かせるんだったー」
真奈美は重田の明るさにホッとした。あれ以来会っていなかったし、あの気まずい雰囲気を引きずっていてもおかしくないと思っていたからだ。
二人で駅に向かって歩く。
「どうしたの?」
「んんー?うん、ちょっと気になってね」
「藤くん?・・・別に普通だったよ。会ってないの?」
「いやいやいや、あの人じゃなくてね、真奈美チャンがさ」
「・・・私?」
真奈美は足を止めて重田を見上げた。
「あれ・・・キツかっただろうなーと思ってさ」
重田は真奈美を心配して会いにきてくれたらしかった。見かけによらない優しさに真奈美は胸を熱くした。
「ありがとう。でも、もう大丈夫」
「そっか。それなら良かった」
重田はうんうんと笑って頷いた。
真奈美を無視するでもなく、意識するでもなく、他の生徒と同じように扱った。
(しげちゃんに・・・どうやって相談したらいいのか・・・)
重田の連絡先がわからないので、『RAU』に行くしかなかった。しかし、紘季とあの場所で顔を合わせるのは躊躇われる。
やはり、店の前で隠れて待ち伏せするしかない。真奈美は学校の門を出て駅に向かって急いだ。
「かーのじょ!」
突然目の前に人影が現れ、真奈美は驚いてあとずさって転びそうになった。
重田だった。
「し、しげちゃん!?」
「あはー。驚かせちゃったねえ。ごめんごめん」
そう言って笑った。
「もー、転んでパンツ見えるとこだったじゃん」
「げーッ!それは残念!もっと驚かせるんだったー」
真奈美は重田の明るさにホッとした。あれ以来会っていなかったし、あの気まずい雰囲気を引きずっていてもおかしくないと思っていたからだ。
二人で駅に向かって歩く。
「どうしたの?」
「んんー?うん、ちょっと気になってね」
「藤くん?・・・別に普通だったよ。会ってないの?」
「いやいやいや、あの人じゃなくてね、真奈美チャンがさ」
「・・・私?」
真奈美は足を止めて重田を見上げた。
「あれ・・・キツかっただろうなーと思ってさ」
重田は真奈美を心配して会いにきてくれたらしかった。見かけによらない優しさに真奈美は胸を熱くした。
「ありがとう。でも、もう大丈夫」
「そっか。それなら良かった」
重田はうんうんと笑って頷いた。