願ってる

昔2

・15才秋・
それは.秋と冬の間の時期だった。秋と呼ぶには寒すぎて.冬と呼ぶにはまだ山がみどりだった。
学校が終わり.彼女を家まで送っていた『あぁ〜!!寒い!秋のくせして何でこんなに寒いんだよぉ〜〜!』『ふふっ』寒いとなげいている僕を見て.彼女の玲子は名前と同じ大人っぽく笑う。たまに.名前が性格をそうさせたのか??なんて(笑)考えた事もある。
『そんなかっこでいるからだよ〜(笑)私のコート貸してあげようか??』顔に似合いわず男っけがある一面も愛らしい(笑)。『風邪ひいちゃうよ?』そう.僕は..半袖です。。。
『だってぇ〜.あいつ等がバスケやろうっていうからさっっ!』『ついつい本気になっちゃたんだよぉ』
『だからって汗かいて上着置いてきたの.桂でしょ〜〜』
授業が終わった後.友達の陸.良樹.健太と僕・桂の4人で受験勉強の憂さ晴らしとしてバスケットをした。

なんて事のない日常会話。。
なんて事ないのに.何よりも楽しかった。
『あ!!もうすぐ家につくね!今日はここまででいいよ』
『え??いいよ〜ちゃんと家まで送ってくよ!』
『今日はお父さん仕事お休みなのっっ彼氏いるって言ったら.怒っちゃうかもよ?』玲子は.意地悪そうに笑う。
『えぇ!!わかったよ!!じゃあまた明日!』
二人でお互いが見えなくなるまで.手をふった。幸せ。。
自分の家に帰ろうとして.はや10分あと半分で家だ!!などと自分を勇気付け歩いていた.その時後から『お〜い!けぇい〜!!』自分の名前が呼ばれ振り返えると.友達3人だった。
『今.またバスケやろうとしてんだけど桂もやる?』
『体も冷えたしっっやろっかな??』
『よぉ〜し.近くの公園に〜レッツゴぉ〜〜』

さっさと家に帰っとけば.よかった。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
PM9:32
『うわぁ!!!もうこんな時間!!』僕はダッシュで家に向かった。
『ん??めちゃめちゃいい匂いする!!』はたから見たら独り言を言ってるへんな人だ。(笑)『バスケやったカラお腹減った〜』お昼から何も食べてない。『ん〜.何の食べ物だろ。喫茶店でもあるのかな?』僕は匂いの方向にあるいて行った。
ん?匂いはこの路地を曲がった先??おかしいな??空き地じゃなかったっけ?.なんて考えてるうちに角を曲がっていた。
ガサガサ音がした。

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