超能力者が高校生!?

つまらない毎日

楽しいことなんて1つもなかった。同じ制服で同じ学校に行き、そこで同じ時間を送る。そんな生活が俺を苦しめていた。勉強なんて最初からやる気はなく、授業中はいつも寝ていた。
昼時になれば、1人で飯を食べていた。食べ終えれば、寝るか校舎をうろうろしていた。理由はない、ただ暇だったのだ。
俺の親は交通事故で死に、俺だけが生き残った。いや、生き残ってしまったのだ。こんなわけもわからない力のせいで・・・。
そのことで苦しみ始めたのは、今となっては昔の話となっていた。親戚は俺を恐れ、俺の同級生は、俺の素性を知ればすぐに仲間はずれにする。そうしたら自分で転校するようにした。何も自分1人でできたのではない。学校側が申請したようなものなのだ。警察に連絡すのでもなく、ただ学校から遠ざけるようにしただけなのだ。

そんなことからもう6年が経った今、俺の人生が大きく変わる出来事が起こった。
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