da capo
レイがヒロくんのこと、気になりだしたのはちょうどこの頃だったわ。





「……レイは、何で歌手になろうと思ったの?」

ある時ヒロくんはレイに聞いたの。

「う~ん……、なんでだろう?
これって決め手はないんだけど、私には歌しかない気がしたの。

ヒロくんは何で歌うの?」

そうレイが聞いたらね、ヒロくんは

「……好きなものに、理由なんてないんだよ」

って言ったのよ。

「じゃあ、私と一緒だ」

そう言ったレイに、ヒロくんはさらに質問を続けたの。

「レイは、なんで……、ずっと黙って俺を、ここに置いてくれるの?」
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