da capo



「一緒に、人前で歌ってみない?」

レイはヒロくんにそう提案したの。

最初、彼は嫌がっていたわ。

レイはね、彼の歌を他の人にも聞いてもらいたいと思ったのよ。

このままじゃあ、もったいないってね。



実はね、レイはちょっと前に、上京してすぐの頃歌わせてもらっていたバーのマスターに頼まれて、そこの舞台にまた立たせてもらえることになっていたのよ。

そこでヒロくんと一緒に歌いたいって思ったの。

彼と2人で作った歌を、2人で歌いたいって。

レイはなんとかヒロくんを説き伏せて、小さなバーの小さなステージに立ったの。

2人で作った歌を抱えてね。
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