da capo
そりゃ、もう大成功だったわ。



あんなに歓声浴びたの、レイは初めてだった。

マスターも驚いてたわ。

ぜひ次も来てくれって頼まれたの。

ヒロくんも、すごく嬉しそうだった。

「……また、一緒に歌作ろうか」

帰り道にヒロくんにそう言われたレイは、空でも飛べる気がしたわ。

その言葉はステージでの成功よりはるかに嬉しかったの。

レイの夢見ていた歌手の形がそこにあったわ。

歌を歌うのが楽しくて仕方ない――その気持ちが心を満たしていた。

それに気付かせてくれたのは、紛れもなく彼だったのよね。
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