da capo
村上さんの事務所はとても有名だった。

この話に乗れば、歌手としてデビューできる可能性が生まれるの。

可能性どころじゃない。

歌手としてデビューが約束されているのよ。

レイが頷かないはずなかったわ。

「僕らと一緒に、本格的に活動してみませんか?」

その言葉にレイは頷こうとして、一瞬だけためらったの。

頭に浮かんだのは、ヒロくんの顔。

よく考えたら、彼はもしかしたら有名になるのは嫌かもしれないってね。

レイは歌手になるのが夢だったけど、ヒロくんはただ2人で歌っている以上のものは求めてないのかもしれないでしょ。
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