俺様と落ちる恋!!??-Ⅱ-
《未歩。》
いつになく優しい声。
冬夜から別れ話なんて聞きたくない…
「何よ…」
《話聞け。》
「………」
やだ…!!聞きたくない…聞きたくない…!!
《あのな、柚希は俺…》
「聞きたくない!!」
《未歩…いいから聞けって。》
「嫌!!冬夜のバカ!!」
私がそう言うと電話の向こうから「はぁ…」とため息が聞こえた。
なんで…?
どうしてため息なんてつくのよ…
私の方がつきたいよ…
面倒くさいって思ったの…?
じゃあ電話しなきゃいいのに…
「もう電話してこない…」
《予定変更。明日の昼お前迎えに行くから。用意して待っとけ。》
「な…によ……それ。私どこにも行かな…」
《出てこねぇなら、
…無理矢理家から引きずり出すから。わかったか。》
そう言って私の言葉を待たずに冬夜は電話を切った。