お嬢様の婚約者
そうなのだ。
わたしの目の前にいるたいして年も変わらないはずなのに
落ち着いてるこの男はわたしの幼馴染・・・
ではなくて、わたしの執事。
「あ~。そういえば、今日は玲様の楽しみにしていらした
転入生のいらっしゃる日でしかねー。
まー。私には関係のないことですけどね。」
がばっ!!!!
「魁!!!そういうのはもっとはやくいってよ!!!
わたしこの日は遅刻出来ないっていったじゃん!!」
「そうでしたね。」
「そうでしたね。じゃないでしょ!!!
執事だったらもっとしっかりしてよ!!!」
「朝起きるのは玲様のやるべきことです。
私は玲様に声をかけることしか出来ませんよ。」
「むー。」
魁はいっつもそうだ。