お嬢様の婚約者
私が魁に口で勝ったことなんてない。
それがむかつくんだけどね。
「玲様。顔に出ていますよ。」
「出してるんだよー。」
「はぁ。玲様。あなたはいずれ
「いずれ鳳来寺を継ぐものなんですよ。」
「そうです。わかっているじゃないですか。」
「何回も・・・何万回も耳にたこが出来るほど
聞いたわ。」
「常に頭においていてもらいたい事ですから。」
そういって魁はわたしの身支度をしてくれて
「玲様。出来ました。」
「よーし。どんな子がくるのか楽しみだ☆
魁。今日もよろしくー。」
「はい。」
魁はわたしを軽々お姫様抱っこして
車に乗せて、
あっという間に学校に着いた。