あたしの執事
「…わかっているわ。」

そう答えた愛梨の声は震えていた。


「それなら、今日の外出は控え…」



「で、でもっ…」


「『でも』、なんですか?」


坂上は、『愛梨第一主義』のいつもより距離をあきらかに置いていた。



単なるワガママとしか受け取ってもらえないことに苛立ちを覚える愛梨。



あくまでも、冷静な坂上に愛梨は泣きながら叫んだ。



「私…にも…私にも、譲れないものがあるのよ!」
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