好きだからBLの恋
「さっきまでちょっと男同士の話をしてたから、風人、急に兄貴が帰ってきて焦ってんですよ」
「どんな話をしていたか、だいたい想像がつくけど、そういったことはすべて終わってからゆっくりした方がいい」
「わ、わかってるよ!」
機転を利かせた奏多がうまくフォローを入れたことにより、久音はすんなりと納得してくれたが、貧乏クジを引かされた風人はたまったものではない。
本当のことを言えず、少しすね気味の風人の頭を久音の繊細そうな手がかき回す。
「ま、勉強をがんばれよ。俺はフロに入るから。じゃ、2人もがんばって」
「「はい」」
ネクタイを緩めつつ、久音は長い足を数歩歩いて居間を出て行った。
居間のドアが閉まり、久音の足音が遠ざかると、3人は大きなため息を1つ吐き出す。
「良かったな風人。バレなかったじゃん」
「ああ、寿命が5年は縮んだぜ」
「さ、難関はクリアーしたんだし時間がないんだから、とにかくレポにとりかかろうよ」
「OK」
フレームのないメガネのブリッジを指で押し上げると、優子はカバンからレポートに必要な資料を出したのを合図にそれぞれが準備し出した。
「どんな話をしていたか、だいたい想像がつくけど、そういったことはすべて終わってからゆっくりした方がいい」
「わ、わかってるよ!」
機転を利かせた奏多がうまくフォローを入れたことにより、久音はすんなりと納得してくれたが、貧乏クジを引かされた風人はたまったものではない。
本当のことを言えず、少しすね気味の風人の頭を久音の繊細そうな手がかき回す。
「ま、勉強をがんばれよ。俺はフロに入るから。じゃ、2人もがんばって」
「「はい」」
ネクタイを緩めつつ、久音は長い足を数歩歩いて居間を出て行った。
居間のドアが閉まり、久音の足音が遠ざかると、3人は大きなため息を1つ吐き出す。
「良かったな風人。バレなかったじゃん」
「ああ、寿命が5年は縮んだぜ」
「さ、難関はクリアーしたんだし時間がないんだから、とにかくレポにとりかかろうよ」
「OK」
フレームのないメガネのブリッジを指で押し上げると、優子はカバンからレポートに必要な資料を出したのを合図にそれぞれが準備し出した。