ハッピー・バレンタイン


「菜々、どう、作って来た?」
登校して教室入るなり真菜が聞く。

あたしは無言で首を振る。

今日はバレンタインデー。

「えー!なんでー?」
真菜の声を聞きながら早速囲まれている勇太をチラリと見る。

やっぱりOKしたのかな。

切なくなってあたしは机に顔を埋めた。

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