ハッピー・バレンタイン

「菜々ー!」

勇太の声。

あたしは慌てて振り返る。

そこには駆け寄って、息を整える勇太の姿。
「…ど、どうしたの?」
今日は野球部の練習もなかった筈なのに、と驚く。

もしかして…待ってた、の?

びっくりしてると顔を上げた勇太と目が合った。

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