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「…アレジにいつも美味しいごはんを作ってくれて、僕の回りの事をしてくれてありがとうって伝えて?
アレジとノイローには数えられない位の幸せをもらったのに…何も返せなくてごめんなさい」


“…何…言ってんだよ、何…永遠の別れみたいな事言ってんだよっ?!”


ノイローの声色に怒りが混ざっている。

でも僕にはそれさえも嬉しくて仕方がない。


「ノイローにも色んな事を教わったし、わかりにくいけど…いつも僕の事を見ていてくれた事も知ってる。それに…沢山怒ってくれた。

ありがとうノイロー。

…僕もう二人に会えなくなるんだ。

暮羽さんに無理矢理閉じ込められるとかそんなんじゃないよ?

僕に全部問題があって

だから…っもう

…ウチに帰らない」


“…ありがとうだ?帰らないだぁ?!
ふざけんな、お前俺との約束を破るのか?!
んな事…ぜってぇ許さねぇっ!!”


「…お願いわかってよノイローっ、自分勝手な事を言っているのもわかってる。

だけど僕は二人に嫌われたらそれこそ生きて行けない。

本当の僕を二人には知られたくないんだ。

ごめんっ…

僕…普通になれないよ」


「今まで沢山の幸せをありがとう、二人とも大好きだよ。

…僕の事は忘れて二人ともどうか幸せになって…」

ノイローが何か言おうとしていたけど僕は電話を切った。


自分の事を考える程に知りたくもない事に気付いてしまう。

今の僕にはそれが辛すぎて重すぎる。

僕は目を閉じて一度深呼吸してから空を見上げた。


赤黒い半月に心の中で何度か強くアレジとノイローの幸せをお願いしてから僕はヘブンズハウスへと戻った。

そして武器庫から一丁の銃を持ち出し、“仕事”を片付ける為にその足でチカが待っているであろう訓練所へと向かった。

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青すぎる青春ラブコメディ ちょっと痛い主人公と男前すぎるヒロインの愛の奇跡です。 注)あくまでこれは“男女”のホンノリ甘酸っぱいラブストーリーです

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