ヒミツの悪魔くん



「大丈夫だよ、あさちゃん。それにしても賑やかな友達だね」

「はい…」

「何よあさ、あからさまに残念な顔は」

「ははっ…」

「わたくしも、星と漫才したいです」

「いや…漫才じゃないから…(汗」




…最初は不安だったけど、楽しい旅行になりそうで良かった。




ワイワイしているうちに、あっという間に目的地に着いた。




「わぁぁーーー!!!すごいとこですね、奏さん」

「だろー?」





緑に囲まれていて、空気が澄んでいるように感じる。






都会とは全然違い、気持ちいい。





「大したとこじゃないけどな」

「そんなことないよ。星たちってお金持ちなんだね」

「まぁ、多少な」

「ふふっ…」





今回の旅行は学生のあたしたちなので、低予算って事で篠原家の別荘に連れて来てもらったのだ。




星の住んでるとこといい、別荘なんてあるなんてお金持ちのお坊ちゃんなんだなぁ。




< 74 / 216 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop